2014.01.07 Tuesday
26年、新年のあいさつ
新年明けましておめでとうございます。
今年もマイペースで身近な幼児教育に関する情報を更新していけたらと考えております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年もマイペースで身近な幼児教育に関する情報を更新していけたらと考えております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
成人した被験者を比較した結果、就学前教育を受けた群は、受けなかった群に比べて、高卒資格を持つ人の割合が20%高く、5回以上の逮捕歴を持つ人の割合
が19%低かった。離婚率も低く、生活保護等に頼る率も低かった。「月収2000ドルを超える者の割合は実験群が対照群の4倍で、家を購入した者も実験群が3倍高かった」という。
興味深いのは、この実験が「IQスコアの向上」に長期的な効果をもたらしたわけではないことだ。就学前教育を受けた子どもたちは、最初のうちは一般知能の
向上を示したが、この傾向は小学2年生までに消失した。代わりに就学前教育は、さまざまな「非認知的」能力、例えば自制心や粘り強さ、気概などの特性を伸ばすのに効果があったとみられる。
私たちの社会は「頭の良さ」に価値を置く傾向が強いが、冒頭の論文を執筆したHeckman氏とCunha氏は、こういった「非認知的」な能力こそが重要であることが多いと論じる。彼らは、信頼できる人間性こそ雇用者が最も評価する特性であり、「粘り強さや信頼性、首尾一貫性は、学校の成績を予測する上で最も重要な因子」だと指摘する。
これらの有益な能力は、むろん一般知能とはほとんど関係がない。しかし、この非認知的な能力はIQに比べて、はるかに人生において役立つ能力である。幼稚園は物事を子ども一人ひとりが自分で判断することが出来るよう、日々の関わりにおいて伝えることが幼児教育の基本と捉えている。勉強が出来る出来ないではない。優しい心、くじけぬ心、挑戦する勇気、頑張る気力。これらの土台がしっかりと作れる環境こそが理想の幼児教育だと感じる。